山なかを奔(はし)る水はやしひとすぢの光となりてくだるすさまじさ
作者:西村慶子
自然を描きながら心を描く。思いをあからさまにいわず、自然の姿を借りる。これが日本の詩歌の肝心なところ。ここに描かれているのは輝きながら山を流れくだる水だが、激しい人の思いのようでもある。歌集『むさしあぶみ』から。
四季 長谷川櫂
読売新聞 1月12日
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去年広瀬すず主演の映画「ちはやふる」を観に行きました。競技カルタに打ち込む高校生たちの物語です。
主題となっている歌があります。
ちはやぶる神代も聞かず竜田川 から紅に水くくるとは
意味は、
私の燃える思いが、激しい水の流れを真っ赤に染め上げてしまうほど、今でもあなたを愛しています。
1200年前の歌人在原業平が、禁じられた恋の相手を思って詠んだ歌ということです。
この歌にも水の流れが、激しい思いとして表現されていたことを思い出しました。
自然の中から何かを感じ取る、自然とともに生きてきた日本人らしい文化、そう思うと自然や日本という国に愛おしさを感じます。
昨日近くの道端に咲いているツワブキの花に見とれてしまいました。
道路沿いの樹木の根本に植えられているのです。
(写真は近所の公園に咲いていたツワブキです)
侘びや寂びといった風情があるツワブキの花がわたしは好きなのですが、わたしを花にたとえるとツワブキだろうとずっと思ってきました。
が、しかし、、、
わたしをナツズイセンのようだ、という人がいたのです(笑)
未だにその意味が分かりません。
ちなみにナツズイセンとはこちらです。
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