君は知ってゐるか
全力で働いて頭の疲れたあとで飯を食ふ喜びを
君は知ってゐるか
赤ん坊が乳を呑む時、涙ぐむやうに
余りのうまさに自ら笑ひが頬を崩し
目に涙が浮かぶのを知ってゐるか・・・
作者:千家元麿
11月23日は明治の初め、稲の収穫に感謝する「新嘗祭(にいなめさい)」として祭日に定められた。「勤労感謝の日」になるのは戦後の事である。
・・・・
千家元麿の「飯」は戦前の祭日と戦後の祝日を結ぶ糸のような詩である。勤労を尊び、国民が感謝し合う。「勤労感謝の日」の趣旨を祝日法はそう記している。
(以下略)
編集手帳
読売新聞 11月23日
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引用元:
八海山 五百万石稲刈り
編集手帳では、大手広告会社電通で過労自殺した事件を引用していました。
「その人は知らなかったろう」と結んでいます。
わたしは、お母さまが「命より大切な仕事はない」と言った言葉が心に残っています。
「新嘗祭」を調べてみると、宮中行事とあり「新」は新穀、「嘗」はご馳走を意味するそうです。
毎年11月23日に全国の神社で行われ、新穀を得たことを神さまに感謝する日で、五穀豊穣を祈願する2月17日の「祈年祭」と相対する日ということです。この日、宮中では天皇が感謝をこめて新穀を神々に奉るとともに、御自らも召し上がります。
新嘗祭の起源は古く、『古事記』に天照大御神が新嘗祭を行ったことが記されているそうです。
参考文献:
神社の祭り
天皇陛下は9月21日、皇居にある水田で稲刈りをされ、一部を伊勢神宮に奉納されたということです。
本来は感謝の気持ちを捧げる日なのですが、日々の生活でそういう価値観は薄れていますよね。
優秀なこの女性の未来を奪った電通には、うんざりするようなこともネットの情報としてあります。
日本人が勤労に喜びを感じる教育を、わたしは望みたいです。
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