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王朝のかおり フジバカマ [切り抜き]

萩の花尾花花葛なでしこの花女郎花(おみなえし)また藤袴(ふじばかま)朝がほの花

山上憶良

秋の七草を歌ったものです。
尾花はススキ、朝顔は現在のキキョウということです。
読売新聞の編集委員斎藤雄介氏が10月6日の「暦めくり」で紹介していました。
フジバカマは花は地味ですが、葉を乾燥させると桜の葉の塩漬けと同じクマリンの香りがするそうです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

フジバカマ.jpg


引用元:Wikipediaフジバカマ

フジバカマは源氏物語にも登場し、光源氏の子薫が生まれながら良い香りがしていたことにライバル心を持った青年が、フジバカマの香りをたきつめたという記述があります。
それで彼の名は、匂宮(においのみや)と呼ばれました。

中国では若葉をもんで髪の毛にしのばせたり、お湯に入れたりして香りを楽しんだようです。
日本にもこの風習が伝えられ、平安貴族はフジバカマを大切にしたそうですが、今園芸店においてあるフジバカマは品種改良されたもので、原種は絶滅危惧種に指定されています。

オミナエシやフジバカマは思い出の花ですが、夏の終わりから10月くらいまで咲く山野草です。
今思い出しても、地味な花だったな、とよみがえってきます。
都会に出てきて、手が届かなくなって初めて、昔の記憶とともに、懐かしさが倍増。
「よし今度実家に帰ったら見に行くぞ(笑)」と思いました。

特に王朝人が好んでいた花、また絶滅危惧種と分かると尚更キラキラした夏の思い出と一緒に、「いとおしい」と思ってしまいます。


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